一文一文はどう読むか?
同時通訳方式について
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英語の構文と日本語の構文はあまりにも違います。そのため我々は一般に英語の構造を分析し、英語を日本語の語順で読もうとします。しかし、英語の語順というのは、それが最も、英語を母国語とする人々にとって自然な語順であり、彼らがその自然な語順に従って文の頭から後ろへと返り読みをせずに読み進んで英語を理解しているのは自明なことです。できるようになったらネイティヴスピーカーからどんどん離れてしまうやり方でなく、できるようになったらネイティヴスピーカーにますます近くなるやり方を修得しましょう。それが以下に紹介する同時通訳方式です。
(1)前置詞の前で区切る。
I get up /at seven o’clock/in the morning.
私は起きます/7時に /朝の
Don’t spend a single day/without studying.
1日も過ごすな /勉強することなしに
※頭から意味のまとまり毎に読んでいこうというのがこの方法の主眼。だからtake care of~(~の世話をする)のように前置詞ofが含まれてはいるが、その前で切らずとも一気に読める場合は前置詞の前で切らなくても構わない。
※スラッシュで区切ると、区切られた前の部分は意味が広く、抽象的になっています。そのために、後ろの区切りはそれまでの文の意味を狭めていくように機能しています。その意識で英文を読むと意味が取りやすくなります。(ネイティブの意識も実際こうです。この説明無しでのスラッシュ読みをしている授業には注意!ただ切 れば良いのではない訳ですから。スラッシュ読みとはネイティブと同じように英語が読めるようになろうと言う努力です。ネイティブの意識の説明無しでただ切るだけの授業は不十分です。スラッシュの授業と言うとこういう不十分な授業ばかりなのは 残念なことです。)
(2)文と文をつなぐ接続詞の前で区切る。
He took a taxi/so that he wouldn’t be late.
彼はタクシーに乗った/遅刻しないように(「彼はタクシーに乗った」だけでは意味が広い。後ろから「遅刻しないように」で意味を狭めるように機能している)
I was absent from school/because I was very sick.
私は学校を休んだ /病気が重かったので(「私は学校を休んだ」だけでは意味が広い。後ろから「病気が重かったので」で意味を狭めるように機能している。)
(3)関係詞の前で区切る(関係代名詞は代名詞として、関係副詞は副詞として読んでいくと、文意がとりやすくなる。)。
He is the man/whom I know very well.
彼はその人だ /彼を私はとても良く知っている
This is the town/where I was born.
ここはその町だ /そこで私は生まれた
(4)目的語の後ろで区切る(長い目的語の時[名詞節の時など]は前でも区切る)。
I gave Jack/a pendant.
私はジャックにあげた/ペンダントを
I know/that he is an honest man.
私は知っている/彼が正直な人だと
(5)主語の前で区切る(長い主語の時[名詞節など]は後ろでも区切る)。
Yesterday,/the girl came to see me.
昨日 /その女の子が私に会いに来た
(6)時の副詞(句・節)の前後で区切る。
The girl came to see me/yesterday.
その女の子が私に会いに来た/昨日
(7)現在分詞・過去分詞の形容詞的用法が名詞の後ろに置かれているとき、分詞の前で区切る。
The man/waiting for the bus/was impatient.
その人は/バスを待っている(その人は)/いらいらしていた
The woman/injured in the accident/is my acquaintance.
その女性は/その事故で怪我をした(その女性は)/私の知り合いです
§1.英語の基本構造について(整序・英作文対策)
英語の構造というと、一般にはいわゆる5文型というもので説明されていますが、5文型はあまり分かりやすいものではないようです。それは次の理由のためです:5文型が分かるから英文の意味が分かるのではなく、英文の意味が分かるから5文型が分かる、それなのに、参考書などは5文型で説明しているからです。英文の意味が分かっている人にしか5文型は有効ではありません。なのに、意味が分からない人に5文型で説明しているのです!こりゃあ、分かりっこありません。(念のため、この章の終わりに5文型の判断の仕方を記しておきます。それに、決して5文型という考え方を否定しているわけでもないことは強調しておきます。なぜなら5文型が理解できれば、英語がいっそう深く理解できるのは確かなのですから。)
☆英語の基本構造について
5文型でないなら、どのようにして英語の構造を理解すればいいのか、というと次の考え方を基準にして理解してください。
主語・述語・述語されるもの・副詞 の順で英単語は並ぶ。
たとえば、「私は昨日ステーキを食べました。」なら「私は(主語) 昨日(副詞)ステーキを(述語されるもの) 食べました(述語)」と分析できます。後はこれを上記の順に並べればいい訳です。(I ate a steak yesterday.)
日本語は格助詞(は、が、を、に、の・・・)があるおかげで語順はかなり自由です。(昨日私はステーキを食べた。ステーキを昨日私は食べた。私はステーキを昨日食べた。・・・どれも正しい日本語です。)どういう格助詞がついているかでその語の働き(主語etc.)が分かるからです。しかし英語には格助詞がありません。どうやって各語の働きを表しているかというと、文中での位置で表すことになります。ですから、英語がどういう語順で構成されているかを予め知っておくことは非常に重要であるのです。英作文・整序問題は、細かい文法も問われてはいますが、大前提としての英語の語順がわかってなければお話にならないわけです(適切な位置に語を置けないということは、その語に適切な意味を与えられていないということですから。)。
☆ 基本五文型について(念のためにやっておきましょう。)
第1文型=SV
Many people went there after dark.(多くの人は暗くなってからそこに
S V M M 行った)
第2文型=SVC
He will become a doctor.(彼は医者になるつもりだ。)
S V C
第3文型=SVO
A girl named Keiko
visited you during your absence.(ケイコという女の子
S
V
O
M
が君の留守中君の所に来たよ)
第4文型=SVOiOd(Oi
= Indirect object間接目的語。「~に」をあたる。人であることが多い。 Od= Direct Object直接目的語。「~を」にあたる。物であることが多い。)
Mother taught me how to ride a bicycle.(母が私に自転車の乗り方を教え
S V Oi Od てくれた。)
第5文型=SVOC
I think the rumor groundless. (私はその噂はデマだと思う。)
S V O C
注1.S=主語(Subject)。V(述語)の表す動作・状態の主(ぬし)である人、物、動物などの名詞のこと。上の第五文型の例文ならthinkの主(ぬし)であるIがS。
2.V=述語(Verb)。文の最も中心となる動作・状態を表す語のこと。第五文型の例文ならthinkがV。日本語では倒置文の場合を除いて文尾に来るので見抜き易い。助動詞+動詞で一つのVとして扱う(この文のように助動詞が無いこともある)。
3.O=目的語(Object)。他動詞、又は前置詞の対象となる名詞(句・節)のこと。第五文型の例文ならthe rumorがOにあたる。
4.C=補語(Complement)。SVC(第二文型)のCは主格補語(Subjective Complement)といい、SVOC(第五文型)のCは目的格補語(Objective complement)という。主格補語は主語の補足説明を、目的格補語は目的語の補足説明が役割である。
5.M=修飾語(Modifier)。主語・述語・目的語・補語は文の主要素と呼ばれるが、文はこれらの各要素を修飾・限定する語(句・節)を伴うことが多い。これらの付属語を修飾語(句・節)という。例えば上の文ではManyは主語のpeopleを限定し、thereとafter darkはwentを限定しているのでこれらは修飾語である。また、修飾語(句・節)には文のそれぞれの要素ではなく、文全体を修飾するものもある(文修飾の副詞)。修飾語(句・節)には形容詞的なものと副詞的なものがあるが、五文型でいうときは副詞的なものを指す。
☆五文型の判断の仕方(最短2-最長4プロセス)
1.文中の副詞(句・節)を消去する。
2.SVを見抜く。
3.SVの直後の語句、節がSと等しい(Sは~だ、を満たしているとい
うこと)ならC(主格補語)、等しくないならO(目的語)と判断する。
4.SVOの直後の語句がOと主述の関係(Oは~だ、Oは~する、O
は~している、Oは~される)を満たしているなら、そのSVOの直後
の語句はC(目的格補語)、満たしてないならO(目的語)と判断する。
注1. Vは助動詞+動詞。助動詞は文によっては存在しない。
注3. SVOCのOC間の主述の関係を特に「ネクサスの関係」(Nexus)と呼ぶ。ネクサスとは「連結」という意味。連結と呼ぶくらいOCの関係(=主述の関係)は密接であるということ。